壮大なスケールで綴られるこの物語の最終章、感動しないわけがありません。
滅びの山にたどりつくフロドとサム、戦いに望むアラゴルンたち、二つが並行して物語は進みます。

冥王サウロンは、中つ国最後の砦ゴンドールを陥落させるべく、今までにないほどの軍を送り込む。アラゴルンをはじめとする旅の仲間とローハンの軍は、ゴンドール最後の都ミナス・ティリスへと向かう。
戦いの経験のないメリーやピピンも前線に加わり、サウロンを倒すための最後の戦いに皆が力を合わせていくが、20万もの悪の軍勢に立ち向かうにはとても数が足りない・・・

ゴラムの案内でモルドールへのトンネルへ向かうフロドとサム、そしてゴンドールでの最後の戦いへ望むアラゴルンたち。思わず「がんばれ！」と心で叫んでしまう場面が何度も出てきます。

指輪を捨てるための旅は、今までよりもさらに厳しく、精神も体力も限界にきているフロドをいつも近くで見守り励ますサムの姿には本当に感動。どんなときでもフロドを裏切ることなく支えていくサムは、ある意味フロドよりも存在感がある気もしてくるほど。

見どころはやはり、ものすごいスケールの「最後の戦い」です。
特に女でありながら、世界を守るために戦いに参加するエオウィンの姿はりりしくて美しい！そしてなんと言っても強い！

遠くにいながらも、どんな形で仲間を助けられるか、決してあきらめずに信じて戦っていく仲間たちの姿を見ていると、何があっても必ず道は切り開かれるんだという気持ちになります。
見終わった後、ほっとする反面、生き方や仲間の大事さ、いろいろ考えさせてくれる大作です。

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ロード・オブ・ザ・リングにはたくさんの人々や地名が出てきますが、できるだけ名前はきちんと覚えておくのがおすすめですよ。
たとえば

エオウィン（ローハン王の姪で女戦士）
アルウェン（エルフの王女でアラゴルンの恋人）

ゴンドール（中つ国最後の砦となる人間の国）
モルドール（サウロンの本拠地で悪の根源の国）など。

メリーとピピンの顔の違いもよく見ておかないといけません。
途中でわからなくなったりしないようにね！

text by...  たるぴ

2004/02/09