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Cute Movies

サッド・ムービー

監督:クォン・ジョングァン

(C)2005 I Love Cinema Co.,Ltd. All rights Reserved.
愛はどうして終わる瞬間に一番輝くんだろう。
(C)2005 I Love Cinema Co.,Ltd. All rights Reserved.
“悲しみ”から生まれた、あたたかい涙のラブストーリー
(C)2005 I Love Cinema Co.,Ltd. All rights Reserved.
11月11日(土) 有楽座ほか全国東宝洋画系にてロードショー
この映画は題名のとおり、8人の悲しい4つの別れが描かれている。

危険な仕事に誇りと情熱を持っているジヌと、そんな彼を理解しながら、いつも彼の身を案じていることに疲れているスジョン。

アルバイトでその日暮らしをしているハソクと、彼との未来に希望を見出せない、スーパーで働くスッキョン。

インテリアデザインの会社を始め、多忙だが充実しているジュヨン。小学2年の彼女の息子は母に甘えられない寂しさが学校でも影を落としている。

火事による火傷の跡と、耳が聞こえない障害を抱えるスウンは明るい少女。着ぐるみを着て働く遊園地で、似顔絵を描く純朴な青年サンギュと出会い、恋心を抱く。

どのストーリーも、いきなり別れという終末に向かって進んでいくのだ。
だからか、楽しそうな場面でも明るいシーンでも、どこか哀しげな雰囲気が漂っている。
4つの物語は互いにリンクしながら、静かに静かにその時に向かって進んでいく・・・。

韓国の俳優は男女を問わず、どうして、こんなにさわやかなんだろう。
日本の俳優で、日本が舞台で同じように物語が進んでいったら、ややわざとらしく見えるかもしれない。
でもここに出てくる俳優陣は真っ直ぐで、一生懸命で、一点の曇りもないさわやかさで演じているが、それが少しの嫌みもないのだ。
『冬のソナタ』を見たときも感じたが、日本が失ってしまった何かがそこにあるように思える。

無器用な消防士ジヌを演じるのは『デイジー』『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソン。仕事(別れさせ屋)に就けば、離れてしまった恋人の心が取り戻せると信じているハソクは、『猟奇的な彼女』でブレイクしたチャ・テヒョン。女優陣も韓国のトップスターが勢揃いという豪華さだ。

結末がわかっていても、どうかこの恋人や親子を分かたないでと願ってしまう。
ガラス細工のように繊細で、美しい物語に心が揺さぶられる。

――別れは悲しいだけじゃない。別れて初めて届く想いがある。

でもやっぱり別れは悲しい、切ない、痛い・・・。
text by...  向日葵P

2006/11/06