実は、今年は、もう掲載されないだろうと思っていました。
今年の受験の余韻も冷めやらず、教育の方向性を探っていたので、今年は記事にされることはないわ・・・。もう少し自分の気持ちを固めてからにしてもらおう・・・、何にも言うことないんだから・・・。
と思っていたら、編集さんから、先生から、何か新しいこと聞きたくて、経過を待っていた・・・、まだいいよねえー、とみんなで話していました、などとおっしゃり、しっかり掲載されることになりました・・・。
実は、今年の春の結果に納得がいかず(数とか、学校とかではなくて、教育活動として。)、ちょっとばかり自信を失いかけていました。しばらくは面談もしたくない、と思っていたら、当然のように今年合格した生徒さんのお母さまのお知り合いの方の面談が入り、「私で大丈夫かしらん?」と答えたら、「何言ってるんですか!?うちの子高校に入れてくれたじゃないですか!?」と言われて、まあ、そのレベルなら、私でも・・・、と難関を目指す生徒さんの面談をし、お引き受けしましたが、先日、他塾からの移籍を望む生徒さんには、そーっと元の塾に返るようにお勧めしていました。
しばらく、どのレベルをお預かりするか、どういう生徒さんをお預かりするか?開校五年経って、初めて教室のこれからを考える岐路に立ったような気がしています。
実は昨年度も、一度立ち止まって考えなければいけないなあ、と考えていたのですが、とてもその余裕がありませんでした。
でも、今年は、ちょっと立ち止まって考えてみたい、と思っていたら、記事?
やめてよー、何にも話すことないよー、と思っていたのですが、なんだか私の話から、うまいことこれからの方向性を出してくださった感じがしています。
元々は、今年卒業して、大学の工学部に余裕で入った、初の大学生の講師であるU先生の言葉が発端でした。
「塾に来るということは、意欲があることが前提で、意欲のないと思われる生徒を在籍させておくのは、教室にとって絶対によくないと思います。」
先日まで私の教え子だった彼の発言には、重みがあります。
何せ、高校に入ったときに、高校で、こんなに飛ばすとは思っていなかったし、センター試験で大幅にたくさん点数を取ったにもかかわらず、超難関校も挑戦すればしてもいいほどの成績でしたが、余裕で比較的近隣の学校に、入学したのですから。数学など、よくびっくりするような偏差値を出してきていました。努力家。塾の使い方も、本当に適切でした。教室に頼り切るわけでもなく、でも時間を有効に使って、自分自身の勉強を確立していました。
大学に入って、社会に出て、いったい誰がやり方を教えてくれて、それに則ればいいような生活が待っているでしょうか・・・。第一万人に通用するやり方なんてありません。自分で考え、やり方が間違っていないか、先生や友人に訊いて微調整をする。それくらいは自立していなければ・・・。
チェリー・ブロッサムは、もともと、社会に出てからも通用する力を身に着けてほしくて、その手段として、そのきっかけとして受験があり、教科指導があり、伸びるような自分、不安に打ち克つことのできるような自分、それから合格できるような自分になれるよう、指導したくてできた教室でした。
いつの間にか、教室に依存しきっている生徒が見られるようになり、私は迷っていたのだと思います。
来るもの拒まずのように、まずはほぼみんな受け入れていました。もちろん、違う塾の方がよいのでは?とか、今までのところがいいのでは?とお勧めしたことはありましたが・・・。
思いがけずの取材のせいで、自分自身の方向性が見えてきました。
意欲があり、成績を伸ばして、自分の勉強をしたい生徒さんには、チェリー・ブロッサム。
もしも、意欲がわかない、勉強にやる気がない、という場合は、しあわせるーむ。
勉強をしに来ていて、悩みがあれば面談もします。でも、自分自身の成長があってのことで、ある一定のことを詰め込んで、合格するだけではなくて、その後が続くように、と願って指導させていただいています。ご本人がこれからの人生の中で、辛いときにもしっかりと乗り越える力を身に着けていただけるように・・・。