気付けば10月・・・。
夏期講習ももう一か月以上前に終わり、もうすでに中間考査が終わったり今からだったり・・・。
なかなかこちらまいぷれ高岡さんにお邪魔することができずに2学期ももう前半が始まってからずいぶん過ぎてしまいました。

夏期講習中は、もう大変でした。
とにかく受験生を仕上げるのに必死。
特に高3は途中で進路変更させた生徒もいたりして、毎日スケジュールをこなすのに必死でした。
中学生も、熱中症アラートが出ているときの遊びの計画を櫻井が止めようとしてお家にお電話をしたりするお節介さで、それでも来年は受験だから・・・、とお出かけになった生徒さんを後半戦では思い切り鍛え、夏休み明けには相当成績を伸ばし、その傾向は中間考査まで影響し、今回の高岡地区の成績はとてもよいものでした。
これから大門地区の中間考査と来週はいよいよ高校の中間考査です。

ここのところチェリーの面々はとんでもなく成績を伸ばしています。
すっかりご無沙汰しているうちに、

東京大学工学部システム創生学科編入試験合格がありました。

そんなこともお知らせしないで来てしまってとんでもなく反省しております。
4月から、英文読解と解釈に明け暮れ、やはりそこは東京大学の問題で、ずっと京都大学の問題の方がなんだかややこしい気がしていたのですが、さすがは東京大学、と思わされる問題でした。
しかもAIについての問題や都市工学についての問題、わたしにとっての異分野であるコンピューターの問題があったりして、それはそれは大変活おもしろかったのです。
櫻井は専門分野の本を数冊読み、人工知能、シンギュラリティなどという言葉にどっぷりつかり、そのままだとそちらにのめり込みそうになって危なかったのですが、合格発表の後からすぐに夏期講習だったので、幸いにもそちらの方向に進まずに済みました。

ちょっとだけ英文解釈について、自分をほめてあげたいことがありました。
コンピューターの仕組みについて、全く知らない私。
英文を読んで、その解釈だけから、だいたいコンピューターの仕組みを図に書いて説明できるまでは理解できました。
常々学校(富山高専)で、その分野を専門としている生徒さんに、恐る恐る、

おそらくこういうことを言っているんだと思うんだけど・・・。

と解釈したら、

その通りです！だって、僕、いつもそれを専門にしているんですから・・・。
先生、そのことを知らずにそこまで読めたんですか！？

と言われ、嬉しくなった私は、それから堂々と語り始め、生徒に、

さっきの態度といきなり変わりましたよ！

と笑われてしまいました。

全然違う分野のお話だったので、私は逆に面白くて、一方ちょっとだけ謙虚に、相手の専門性に胸を借りるつもりで解釈していました。

今回の合格につながったことは、やはり国語力だったと思います。
解釈するにしても、日本語訳や英作をするにしても、とりあえず理解の深さを表現し、ほかの受験生たちとの差異化を図りました。
私たちも採点していて、

ああ、うまいなあ・・・。

と感嘆する解答があります。

だからこそ、彼が東京で、感嘆されるような解答を書いて来てくれることをイメージし、一緒に読解と解釈と、英作に挑みました。

正直これほど予習をした指導がなかったので(ほどなく私の悪い癖が出て、慣れてきて、そうそう予習も必要でなくなってしまいましたが。(笑))、新しい世界に飛び出した感じが嬉しかったのです。

英文には、日本橋や、東京都知事である小池百合子さんの発言や世界的にエンジニアに求める資質、年の問題、ニューヨーク市の景観対策、エレベーターでの混雑を緩和する問題やそれに絡んで人間心理の問題など、学部入試よりもはるかに難しい問題が面白かったのです。

途中過去問がなくなったので、科学系の問題集を使ったり、大学院入試の問題集を使ったり、京都大学の解釈系の問題を使ったりしました。
本当に楽しかったです。

下級生たちも、評定平均4.9を取ってくる子がいたり、学年であっと言う間に一桁に駆け上がった子もいて、高校部もなかなかいい感じです。

今年10年目を迎えるチェリーですが、特に最近は成績を上げ、とにかく志望校に合格してもらう、という執念が強まって来ていて、鬼の櫻井度は上がってきております。
というのも、あまり生活指導的なことを言わなくても自分で勉強を始める生徒さんが多く、教室を上手に使ってくれていると思っています。

とはいえ、夏の終盤戦は、本当に真剣勝負で叱っていた受験生もいました。
正直泣かせたこともあります。
親御さんと連携を取って、そのお子さんにとって何が必要かということを考えて、懇々と諭しました。
伝わったようで、最近、表情も変わり、今回の中間考査も成績が上がりました。

その話を高3の受験生にしていたのです。
こちらが然りも何もしないで、私がいい顔をして、人間関係的に良好であろうだなんて考えていて成績なんて伸びるものじゃないのよ・・・。本当にどれだけ叱って諭したか・・・。

と話すと、納得したようにうなずいています。

なによ・・・？

と訊くと、

やっぱりなあ・・・。そういうものなんだなあ、と思って・・・。

と言っています。
中３から通ってくれている彼も、結構受験生として仕上がってきています。
正直出会った頃に比べたら、本当に成長してくれています。

お姉さんもチェリーで受験生として育ってくれました。
精神的に変われば勉強もしっかり入るようになるということをしっかり身に着けています。
親御さんも一緒に・・・。

この夏は、時間的にはあまり余裕もなかったのですが、一方読書をしていました。
久しぶりに文学書を読むこともできました。
楽しい夏でした。

そうそう時間を置かずにこちらにまたお邪魔できるように努力したいと思います。