国語だけできないーよくある話ですが(特に中学生は。)、またしても中三生が、国語のために、遠くから通ってきてくれています。富山から通ってくるのには、高三生にも生徒さんがいて、受験期に大変なのに、高岡まで、よく通ってきてくれてるよね！と講師同士でも話しています。

O先生に、厭味ったらしく、「今年は文系が多くてごめんなさーい！！」などと言いながら、私は、英語と国語の指導に満足しています。昨年とは違って、一斉にセンター対策をするよりも、二次・私大対策に力を注いでいます。O先生は、中学生のまだまだフレッシュで、数学的センスのある中学生と出会って、指導ができると、その将来を想像してご満悦のようです。

ところで、新入塾生の彼は、少し国語の指導をしてみると、センスがないどころか、できるできる・・・。最近、中学生を教えては、国語力の低下を嘆いていた私に、こんな生徒さんもいるんだ！！と嬉しい驚きを隠せないような、深いところを語り合える生徒さんです。
意外な一面は、それぞれの生徒さんの中にあって、それを見つけたときの喜びは、私たち講師の、宝物のような瞬間との出会いでもあります。

数学的センスのある子を見つけて喜んでいるO先生。国語力のある生徒さんと出会ったときの私の喜び。
もちろん、できない、と思っている生徒さんを努力することで、こちらも一生懸命育てて伸ばしていく喜びもありながら、エッ！？この子、こんな面あったの！？というような才能を、発掘する喜びもあるわけで・・・。
それは、教科だけではなく、人一人ひとりが持っている、精神的な能力にだって、発掘できることもあるかもしれない、と期待にわくわく、胸を躍らせています。いろいろな方との出会いに。
人間の持っている能力って、ご本人が思っていらっしゃるよりも、はるかにずっと大きいことが多いものだと信じています。