清水町のなかやす酒販さん2階に、元公邸料理人を務めたシェフがフレンチレストランをオープンしました。

s.r‐trois（エスエールトロワ）さんです。富山をはじめ、北陸の食材を活かしたイノベーティブフレンチが味わえます。

（※この情報は2023年6月取材時の情報です。）

富山の食材の豊富さに魅かれて、大阪から一家で高岡に移住

シェフの村田さんは大阪のご出身。フランス、関西を経て、公邸料理人としてパキスタンやジブチ（アフリカ）に赴任後、ご一家で高岡に移住されました。

以前から北陸・富山の食材に興味があったそうですが、様々なご縁があり、高岡でお店をオープンすることになりました。

店名の「s.r‐trois（エスエールトロワ）」はシェフの３つの想いを表しています。

レストラン名に込めた　3つの想い
- redonner -
『料理は人の心を動かす』という信念で お客様をお迎えしたい

- radieux -
レストランでのひと時が喜びに溢れ 一筋の光の様に晴れやかな気持ちで お過ごしいただきたい

- rocambolesque -
バラエティに富んだ地域資源を活かした 形にとらわれない独創的な料理を提供したい

富山は食材はもちろん、人も魅力的

富山は海の幸をはじめ、美味しい水とお米が有名ですが、山の幸も良質で豊富です。

生産者さんは誇りをもちながらも控えめな方が多く、「こんなに魅力のある食材があることをもっと知ってほしい」とシェフは思われたそうです。

高岡に来て驚いたのは、人と人との心の距離が近いこと。

なかやす酒販さんの2階にレストランを作ることになったのも、偶然のきっかけから。

様々な人に助けられ、その恩返しがしたいとおっしゃっていました。

エスエールトロワさんのコース料理の一部を紹介します！

エスエールトロワさんのお料理は完全予約制のお任せコースです。

一皿一皿にストーリーが込められています。

氷見のフグ炙り

昆布締めにしたフグの炙りを糀に漬けたトマトのソースに。トマトと麹のアミノ酸が双方の旨みを引き立てます。

鮮やかなオレンジとエディブルフラワーがきれいです。

新湊のバイ貝のブルギニヨン仕立て

エスカルゴブルギニヨン(エスカルゴをブランデーで煮込み、バターを詰めて焼いた料理)をバイ貝と無農薬のパセリを使い、表現しています。

荒島ポークのロースト

福井県大野市の荒島ポークと野菜を備長炭でロースト。

荒島ポークは、オーガニックな餌で育てられた希少な豚で、富山ではこちらでしか味わえません。

デラウェアのソルベ ムラング・オ・シトロン

福岡町のさくらんぼのマリネの上にシャンパンを効かせたデラウェアのソルベ、その周りにムラング・オ・シトロン(薄いメレンゲ)をのせたデザートです。

入り口そばに厨房があり、テーブル席からはシェフが調理している様子が伺えます。

一皿ごとに、どんな食材をどのような調理法で表現したのかを聞きながら、お料理を楽しめます。

北陸に住んでいても初耳な食材も多く、改めて北陸の豊さを実感しました。

シェフから一言

“料理は人の心を動かす”そんなオーナーシェフの想いを感じることができる美しく丁寧に作られたお料理。

特別な日に是非利用したい素敵なお店でした。